Tarpan (Photo)
| Name: | Rarity: | Type: | Obtained From: | Illustrator: | Limited: | Name (JP): | ID: | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Tarpan | Friend Story | yoshizuki | No | ターパン | 6494 | |||
| Stat | Base | Max | ||||||
| Stamina | 341 | 1023 | Unique Trait |
自身の被ダメージが5%減少する
マイペース(水)属性の味方の被ダメージが6%減少する | ||||
| Attack | 95 | 285 | ||||||
| Defense | 175 | 525 | ||||||
| Story |
<動物コメント> ◎外来生物学者 坂本 洋典 探検好きな若者にとって、ラスコー洞窟発見の物語はロマンをかきたてるものでしょう。フランス南西部のモンティニャックという町に住んでいた10代の少年4人が、山で見つけた狭い縦穴の中に入ると、そこは巨大な空間がある洞窟に繋がっていました。そして、その空間には古代の人々が描いた数多の生き物の絵が鮮やかな色合いそのままに残されていたのです。このように発見されたラスコー洞窟の壁画は後の研究により、少なくとも1万7,000年前の旧石器時代にクロマニヨン人によって描かれたものだと推定されていますが、その中には数百もの馬の絵が含まれています。まだ家畜としての馬が存在しなかった時代に描かれたこれらの馬たちこそ、ヨーロッパを中心に分布していた野生馬、ターパンだと考えられています。ラスコー洞窟の壁画は芸術家岡本太郎氏が、「いまの時代にあんなもの作れるか」と評したほど、動物の生き生きとした躍動が現代人の感性にも直接的に伝わる素晴らしい芸術でした。ヨーロッパでは他にも、同じ旧石器時代にマンモスの牙を削って作られた、ルルドの馬と呼ばれる彫刻も残されているように、人々とターパンは遥かな昔から繋がりをもって暮らしてきました。ギリシャ神話に登場する、上半身が人間、下半身が馬の半人半獣の種族ケンタウルスは、くらもあぶみも用いずに馬を乗りこなしていた騎馬民族の象徴であるという説がありますが、神話が生まれた古代の馬もターパンそのものか、それに近いものだったのでしょう。他にもゲルマン神話の英雄譚、ニーベルンゲンの歌に登場する龍殺しの英雄ジークフリートが狩ったとされるシェルヒという獣はターパンとも解釈され、ターパンはヨーロッパの文化に深く根を張っている存在です。 さて、ターパンは今から少なくとも100年前に絶滅したと考えられています。1909年に、ロシアにおいてターパンとして飼育されていた最後の個体が死亡したことが明らかになっているのに、こう曖昧に書いているのは、ターパンと人間が飼育している馬の間での交雑が何度も起きてきたからです。馬は家畜の中でも、野生種との境界が曖昧な生き物です。ターパンのメスが牧場を訪れ、そこで飼われている馬と子供をなした記録も残されています。さらには、飼われている馬の再野生化も何度も起きたと考えられています。これら全てを踏まえると、純粋なターパンがどの時代まで野生で生き残っていたかは非常に難しい問題です。一方で、先に述べたようにターパンはヨーロッパの文化における象徴的な存在です。そこで、ターパンの絶滅後、ポーランドのコニックのような、ターパンの血を強く受け継ぐとされる品種の馬を交配に用い、ターパンを再現しようという試みが複数なされました。特に著名なのが、ドイツのベルリン動物園とミュンヘン動物園でそれぞれ働いていたヘック兄弟が1930年代からおよそ30年もの交配を繰り返して作出したヘックホースという品種です。ヘックホースの体型や色彩はターパンと類似する特徴を多くもつとされます。他方、ヘック兄弟が目指したのはターパンの「外見上の特徴」を満たす馬であったため、ヘックホースを産み出すための交配にはターパンと遺伝的に離れた系統の馬も用いられました。そのため、ヘックホースは残念ながら、生物学的にはターパンとは大きく異なった馬と言わざるを得ないでしょう。ターパンの話からは、外見によって生き物を判断する難しさを考えさせられます。一方で、生きているターパンの素晴らしさを2万年近く未来の人々にまで伝えた、ラスコー洞窟の壁画の作者である旧石器時代の人類の凄さもまた深く感じます。 (2025年5月公開)
<イラストタイトル> 草原を駆けるターパン ――あの頃の朝焼け <動物コメント> ◎外来生物学者 坂本 洋典 探検好きな若者にとって、ラスコー洞窟発見の物語はロマンをかきたてるものでしょう。フランス南西部のモンティニャックという町に住んでいた10代の少年4人が、山で見つけた狭い縦穴の中に入ると、そこは巨大な空間がある洞窟に繋がっていました。そして、その空間には古代の人々が描いた数多の生き物の絵が鮮やかな色合いそのままに残されていたのです。このように発見されたラスコー洞窟の壁画は後の研究により、少なくとも1万7,000年前の旧石器時代にクロマニヨン人によって描かれたものだと推定されていますが、その中には数百もの馬の絵が含まれています。まだ家畜としての馬が存在しなかった時代に描かれたこれらの馬たちこそ、ヨーロッパを中心に分布していた野生馬、ターパンだと考えられています。ラスコー洞窟の壁画は芸術家岡本太郎氏が、「いまの時代にあんなもの作れるか」と評したほど、動物の生き生きとした躍動が現代人の感性にも直接的に伝わる素晴らしい芸術でした。ヨーロッパでは他にも、同じ旧石器時代にマンモスの牙を削って作られた、ルルドの馬と呼ばれる彫刻も残されているように、人々とターパンは遥かな昔から繋がりをもって暮らしてきました。ギリシャ神話に登場する、上半身が人間、下半身が馬の半人半獣の種族ケンタウルスは、くらもあぶみも用いずに馬を乗りこなしていた騎馬民族の象徴であるという説がありますが、神話が生まれた古代の馬もターパンそのものか、それに近いものだったのでしょう。他にもゲルマン神話の英雄譚、ニーベルンゲンの歌に登場する龍殺しの英雄ジークフリートが狩ったとされるシェルヒという獣はターパンとも解釈され、ターパンはヨーロッパの文化に深く根を張っている存在です。 さて、ターパンは今から少なくとも100年前に絶滅したと考えられています。1909年に、ロシアにおいてターパンとして飼育されていた最後の個体が死亡したことが明らかになっているのに、こう曖昧に書いているのは、ターパンと人間が飼育している馬の間での交雑が何度も起きてきたからです。馬は家畜の中でも、野生種との境界が曖昧な生き物です。ターパンのメスが牧場を訪れ、そこで飼われている馬と子供をなした記録も残されています。さらには、飼われている馬の再野生化も何度も起きたと考えられています。これら全てを踏まえると、純粋なターパンがどの時代まで野生で生き残っていたかは非常に難しい問題です。一方で、先に述べたようにターパンはヨーロッパの文化における象徴的な存在です。そこで、ターパンの絶滅後、ポーランドのコニックのような、ターパンの血を強く受け継ぐとされる品種の馬を交配に用い、ターパンを再現しようという試みが複数なされました。特に著名なのが、ドイツのベルリン動物園とミュンヘン動物園でそれぞれ働いていたヘック兄弟が1930年代からおよそ30年もの交配を繰り返して作出したヘックホースという品種です。ヘックホースの体型や色彩はターパンと類似する特徴を多くもつとされます。他方、ヘック兄弟が目指したのはターパンの「外見上の特徴」を満たす馬であったため、ヘックホースを産み出すための交配にはターパンと遺伝的に離れた系統の馬も用いられました。そのため、ヘックホースは残念ながら、生物学的にはターパンとは大きく異なった馬と言わざるを得ないでしょう。ターパンの話からは、外見によって生き物を判断する難しさを考えさせられます。一方で、生きているターパンの素晴らしさを2万年近く未来の人々にまで伝えた、ラスコー洞窟の壁画の作者である旧石器時代の人類の凄さもまた深く感じます。 (2025年5月公開) | |||||||
| Update History: | 7 July 2022: Added to Kemono Friends 3. | |||||||
| Name: | Name (JP): | Rarity: | Type: |
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| Tarpan | ターパン | ||
| Obtained From: | Illustrator: | Limited: | ID: |
| Friend Story | yoshizuki | No | 6494 |
| Stat | Base | Max | |
| Stamina | 341 | 1023 | |
| Attack | 95 | 285 | |
| Defense | 175 | 525 | |
| Unique Trait |
自身の被ダメージが5%減少する
マイペース(水)属性の味方の被ダメージが6%減少する | ||
| Story |
<動物コメント> ◎外来生物学者 坂本 洋典 探検好きな若者にとって、ラスコー洞窟発見の物語はロマンをかきたてるものでしょう。フランス南西部のモンティニャックという町に住んでいた10代の少年4人が、山で見つけた狭い縦穴の中に入ると、そこは巨大な空間がある洞窟に繋がっていました。そして、その空間には古代の人々が描いた数多の生き物の絵が鮮やかな色合いそのままに残されていたのです。このように発見されたラスコー洞窟の壁画は後の研究により、少なくとも1万7,000年前の旧石器時代にクロマニヨン人によって描かれたものだと推定されていますが、その中には数百もの馬の絵が含まれています。まだ家畜としての馬が存在しなかった時代に描かれたこれらの馬たちこそ、ヨーロッパを中心に分布していた野生馬、ターパンだと考えられています。ラスコー洞窟の壁画は芸術家岡本太郎氏が、「いまの時代にあんなもの作れるか」と評したほど、動物の生き生きとした躍動が現代人の感性にも直接的に伝わる素晴らしい芸術でした。ヨーロッパでは他にも、同じ旧石器時代にマンモスの牙を削って作られた、ルルドの馬と呼ばれる彫刻も残されているように、人々とターパンは遥かな昔から繋がりをもって暮らしてきました。ギリシャ神話に登場する、上半身が人間、下半身が馬の半人半獣の種族ケンタウルスは、くらもあぶみも用いずに馬を乗りこなしていた騎馬民族の象徴であるという説がありますが、神話が生まれた古代の馬もターパンそのものか、それに近いものだったのでしょう。他にもゲルマン神話の英雄譚、ニーベルンゲンの歌に登場する龍殺しの英雄ジークフリートが狩ったとされるシェルヒという獣はターパンとも解釈され、ターパンはヨーロッパの文化に深く根を張っている存在です。 さて、ターパンは今から少なくとも100年前に絶滅したと考えられています。1909年に、ロシアにおいてターパンとして飼育されていた最後の個体が死亡したことが明らかになっているのに、こう曖昧に書いているのは、ターパンと人間が飼育している馬の間での交雑が何度も起きてきたからです。馬は家畜の中でも、野生種との境界が曖昧な生き物です。ターパンのメスが牧場を訪れ、そこで飼われている馬と子供をなした記録も残されています。さらには、飼われている馬の再野生化も何度も起きたと考えられています。これら全てを踏まえると、純粋なターパンがどの時代まで野生で生き残っていたかは非常に難しい問題です。一方で、先に述べたようにターパンはヨーロッパの文化における象徴的な存在です。そこで、ターパンの絶滅後、ポーランドのコニックのような、ターパンの血を強く受け継ぐとされる品種の馬を交配に用い、ターパンを再現しようという試みが複数なされました。特に著名なのが、ドイツのベルリン動物園とミュンヘン動物園でそれぞれ働いていたヘック兄弟が1930年代からおよそ30年もの交配を繰り返して作出したヘックホースという品種です。ヘックホースの体型や色彩はターパンと類似する特徴を多くもつとされます。他方、ヘック兄弟が目指したのはターパンの「外見上の特徴」を満たす馬であったため、ヘックホースを産み出すための交配にはターパンと遺伝的に離れた系統の馬も用いられました。そのため、ヘックホースは残念ながら、生物学的にはターパンとは大きく異なった馬と言わざるを得ないでしょう。ターパンの話からは、外見によって生き物を判断する難しさを考えさせられます。一方で、生きているターパンの素晴らしさを2万年近く未来の人々にまで伝えた、ラスコー洞窟の壁画の作者である旧石器時代の人類の凄さもまた深く感じます。 (2025年5月公開)
<イラストタイトル> 草原を駆けるターパン ――あの頃の朝焼け <動物コメント> ◎外来生物学者 坂本 洋典 探検好きな若者にとって、ラスコー洞窟発見の物語はロマンをかきたてるものでしょう。フランス南西部のモンティニャックという町に住んでいた10代の少年4人が、山で見つけた狭い縦穴の中に入ると、そこは巨大な空間がある洞窟に繋がっていました。そして、その空間には古代の人々が描いた数多の生き物の絵が鮮やかな色合いそのままに残されていたのです。このように発見されたラスコー洞窟の壁画は後の研究により、少なくとも1万7,000年前の旧石器時代にクロマニヨン人によって描かれたものだと推定されていますが、その中には数百もの馬の絵が含まれています。まだ家畜としての馬が存在しなかった時代に描かれたこれらの馬たちこそ、ヨーロッパを中心に分布していた野生馬、ターパンだと考えられています。ラスコー洞窟の壁画は芸術家岡本太郎氏が、「いまの時代にあんなもの作れるか」と評したほど、動物の生き生きとした躍動が現代人の感性にも直接的に伝わる素晴らしい芸術でした。ヨーロッパでは他にも、同じ旧石器時代にマンモスの牙を削って作られた、ルルドの馬と呼ばれる彫刻も残されているように、人々とターパンは遥かな昔から繋がりをもって暮らしてきました。ギリシャ神話に登場する、上半身が人間、下半身が馬の半人半獣の種族ケンタウルスは、くらもあぶみも用いずに馬を乗りこなしていた騎馬民族の象徴であるという説がありますが、神話が生まれた古代の馬もターパンそのものか、それに近いものだったのでしょう。他にもゲルマン神話の英雄譚、ニーベルンゲンの歌に登場する龍殺しの英雄ジークフリートが狩ったとされるシェルヒという獣はターパンとも解釈され、ターパンはヨーロッパの文化に深く根を張っている存在です。 さて、ターパンは今から少なくとも100年前に絶滅したと考えられています。1909年に、ロシアにおいてターパンとして飼育されていた最後の個体が死亡したことが明らかになっているのに、こう曖昧に書いているのは、ターパンと人間が飼育している馬の間での交雑が何度も起きてきたからです。馬は家畜の中でも、野生種との境界が曖昧な生き物です。ターパンのメスが牧場を訪れ、そこで飼われている馬と子供をなした記録も残されています。さらには、飼われている馬の再野生化も何度も起きたと考えられています。これら全てを踏まえると、純粋なターパンがどの時代まで野生で生き残っていたかは非常に難しい問題です。一方で、先に述べたようにターパンはヨーロッパの文化における象徴的な存在です。そこで、ターパンの絶滅後、ポーランドのコニックのような、ターパンの血を強く受け継ぐとされる品種の馬を交配に用い、ターパンを再現しようという試みが複数なされました。特に著名なのが、ドイツのベルリン動物園とミュンヘン動物園でそれぞれ働いていたヘック兄弟が1930年代からおよそ30年もの交配を繰り返して作出したヘックホースという品種です。ヘックホースの体型や色彩はターパンと類似する特徴を多くもつとされます。他方、ヘック兄弟が目指したのはターパンの「外見上の特徴」を満たす馬であったため、ヘックホースを産み出すための交配にはターパンと遺伝的に離れた系統の馬も用いられました。そのため、ヘックホースは残念ながら、生物学的にはターパンとは大きく異なった馬と言わざるを得ないでしょう。ターパンの話からは、外見によって生き物を判断する難しさを考えさせられます。一方で、生きているターパンの素晴らしさを2万年近く未来の人々にまで伝えた、ラスコー洞窟の壁画の作者である旧石器時代の人類の凄さもまた深く感じます。 (2025年5月公開) | ||
| Update History: | 7 July 2022: Added to Kemono Friends 3. | ||